ビジネスでも、スポーツでも、自分の理想や最終的な目標として誰か特定の人物に焦点をあてて、参考にすることがあると思う。
この行動はとても素晴らしいことで、モチベーションアップに繋がるし、理想・希望のイメージトレーニングとして優れた方法だと思う。
しかし、「現在の自分」と「ゴールイメージ」がかけ離れてしまいすぎた結果、上達が阻害されてしまったり、逆にやる気を無くす原因になってしまう事が少なくない。
具体例をあげて考えてみよう。
例えば、あなたはこれから会社を立ち上げる起業家で、経営者の経験はゼロ。そんな状況な中で孫正義と目標にしたとしよう。何が起きるか?
大切な事は「あまりにも差がありすぎる人の意見や経験は参考にならない」という当然といえば当然の現実だ。
もし、あなたが今から起業する人であるのならば、参考にするのは「独立後2~3年くらいで自力で1000万円稼いでるくらいの人」が丁度良いのである。
少し上のレベルにいる、自分の今の状況を正確に理解できる人、こういった人を見つけよう。この細かな階段の積み上げの結果が孫正義であり、ビル・ゲイツなのだ。足し算や引き算が出来ない人がフェルマーの最終定理を解こうとしても出来る訳が無いのだ。
解説されてしまえば当たり前の話なのだけれども、起業、英会話、ダイエット、筋トレ、ブログ、Youtube・・・ありとあらゆるもので挑戦者のほとんどは背伸びしすぎた人を参考にし、そして失敗していく。
大切な事は以下の2つである。
①今の自分の状況を正確に見極める
②自分よりほんの少し先を行っている師匠を見つける
これだけだ。
Youtubeで10万人登録の視聴者登録がいるYoutuberになりたいのであれば、1000~3000人の登録者を短期間に獲得している先輩Youtuberを見つけよう。そして、そのアカウントが日々どの様な情報発信を行い、誰とコラボ動画を取り、どの様に別の媒体から自身のYoutubeアカウントにユーザーを誘引しているかを調査しよう。その過程にこそ今自分がやるべきことが隠されている。
背伸びしすぎた成功者を参考にしても為にならないばかりか、参考にする人と自分との差ばかりに目がいってしまい、やる気を落とすだけだ。誰もが最初はゼロからはじめている。あらゆる分野で結果を出すために、それを忘れないようにしたい。昨日の自分を1ミリでも超えられていれば、それは十分に誇れる結果なのだから。