この分野に関する興味深い本に「超一流になるのは才能か努力か?」というものがある。この本は各分野で飛び抜けた成果をあげた成功者が幼少期からどのような体験をしてきたのか考察し、最終的に出した成果が「努力」に基づくものなのか、「才能」に基づくものなのかを研究したものだ。

私も興味を持って読んだのだが、結果として「才能」と言えるものは存在しなかったということである。つまり、過去の偉人たちは「他人には想像もできない努力=物量」を投下することで飛び抜けた結果を出していただけに過ぎないというのである。

しかし、「量」だといって『長時間やれば良いんでしょ!』と浅はかな考えに至ってはいけない。同書が主張するに、量+質がポイントなのである。

具体的なステップは以下の通りだ。

①具体的な目標(期日・点数etc)を持つ
②練習にも毎度ゴールを設定し毎回必達する
③練習から都度フィードバック受けPDCAを回す
④コンフォートゾーンを飛び出す

何かを上達するのに量が重要だということは間違いないが、何も考えずにただひたすら同じ行動をし続けるという意味ではない。何かを極めたいのであればここを間違えてはいけない。

私が特に重要だなと感じたのは③の日々の練習からのフィードバックという部分だ。意外と我々は①の目標の重要さや期限設定の大切さは様々なところで言われているので把握していると思う。しかし、②~④となると、実現出来ている人は皆無に近いのではないだろうか?

特に③の日々の練習からのフィードバックと④のコンフォートゾーンを飛び出すは日本人の最も苦手とする所といって良いポイントだと思う。